この講で学習すること
・連結精算表とは
・連結精算表を埋める手順

連結精算表とは

ここまで、連結修正仕訳
1.開始仕訳(過年度分の連結修正仕訳の復元)
2.当該年度の連結修正仕訳
(1)のれんの償却
(2)子会社の当期純利益
(3)子会社の配当
(4)その他親子会社間取引の相殺消去
について学習してきました。

そして、親会社・子会社の財務諸表の単純合算に、連結修正仕訳を施した結果について、連結財務諸表を作成させるのが連結会計のゴールなわけですが、その

1.親会社・子会社の財務諸表の単純合算
2.連結修正仕訳
3.連結財務諸表の作成

の3ステップを一つにまとめたものが「連結精算表」です。

連結精算表(ひな形)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上のように、まず表をヨコに見ていくと、日商簿記3級で学習した「8桁精算表」と同じように、親会社欄(借方・貸方)、子会社欄(借方・貸方)、連結修正欄(借方・貸方)そして連結財表欄(借方・貸方)の8ケタが基本です。

ただし、設問によっては、借方・貸方に分かれないで「貸方の場合はカッコを付す」といった指示が与えられる場合もあります。

次に上から下に見ていくと、貸借対照表(B/S)欄、損益計算書(P/L)欄、株主資本等変動計算書(S/S)欄に大きく分かれ、それぞれの財務諸表に表示される科目に分かれます。

連結精算表を埋める手順

連結精算表を作成する問題の場合、大抵は親会社欄・子会社欄は問題設定として数値が与えられており、あとは連結修正欄と連結財表欄を埋める作業になります。

連結精算表を埋めていく順番ですが、次のように埋めていくとスムーズに進みます。

1.開始仕訳(過年度分の連結修正仕訳の復元)
2.当年度の連結修正
(1)P/L科目(収益・費用)
(2)S/S科目(純資産)
(3)B/S科目(資産・負債・純資産残高)
1.開始仕訳

まず、支配獲得時の仕訳、つまり投資と資本の相殺消去仕訳をして、連結精算表に反映させます。

【投資と資本の相殺消去仕訳=開始仕訳】
(借)資本金当期首残高 XXX
(借)資本剰余金当期首残高 XXX
(借)利益剰余金当期首残高 XXX
(借)のれん XXX
/(貸)子会社株式 XXX
/(貸)非支配株主持分当期首残高 XXX

純資産科目は「当期首残高」を付けて、連結株主資本等変動計算書欄の当期首残高欄に
子会社株式とのれんの資産科目は、連結貸借対照表欄へ

次に、過年度の連結修正仕訳のうち、投資と資本の相殺消去以外の仕訳、つまり

(1)のれんの償却
(2)子会社の当期純利益
(3)子会社の配当
(4)その他親子会社間取引の相殺消去

の開始仕訳を連結精算表に反映させます。

このとき、収益や費用の科目、つまりP/Lに表示される科目については「利益剰余金当期首残高」に化けることに注意してください。
例えば、のれんの償却であれば、

【当期ののれんの償却仕訳】
(借)のれん償却 XXX
/(貸)の れ ん XXX

ですが、過年度分の開始仕訳として行う場合は、

【過年度分ののれん償却の開始仕訳】
(借)利益剰余金当期首残高 XXX
/(貸)の れ ん XXX

となります。

「のれん」のような資産(or負債、純資産)科目の場合、前期以前の残高が当期首に繰り越されているので、当期のB/Sを連結修正すればOKです。

一方、収益や費用のように、P/L科目の場合は、その残高が損益振替で損益勘定に集約された後、最終的には資本振替で利益剰余金に振り返られています。

つまり、過去の収益や費用は全て利益剰余金に姿を変えていますので、当期の収益や費用の科目名のまま連結修正するのは、当期の収益・費用だけであり、過去の収益・費用の連結修正は、今の姿である利益剰余金を修正することになるわけです。

2.当年度の連結修正(1)P/L科目(収益・費用)

「利益剰余金」に化ける収益・費用は、あくまで過年度の連結修正(=開始仕訳)の場合であって、当年度の収益・費用に関する連結修正仕訳は、当年度のP/Lに表示されている収益・費用の科目で行い、連結精算書上も連結損益計算書欄に埋めていきます。

そして、収益科目と費用科目の連結修正トータルが当期純利益の連結修正額となり、そこに「非支配株主に帰属する当期純利益」を加減した結果が「親会社株主に帰属する当期純利益」となります。

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